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会長挨拶

紀州田辺うめ振興協議会 会長(田辺市長) 真砂 充敏

紀州田辺うめ振興協議会のホームページに訪問いただきありがとうございます。

和歌山は江戸時代、徳川御三家の一つである紀州徳川家が治めた地で、当地域は藩祖徳川頼宣公の附家老安藤直次の所領でした。当時田辺領では、やせ地を利用した 梅の栽培を奨励し、保護政策をとったため、田辺・みなべ地方を中心に梅の栽培が広がったといわれています。こうした、先人たちの努力により、現在では田辺市だけで全国 の梅生産量の約2割を占めるようになり、梅を中心とした産業が発展しています。

このような土地柄から、田辺市とJA紀南を母体として、梅を柱とした地場産業の振興を図ることを目的に当協議会が設立されました。
当地の代表的な梅は、南高梅と古城梅で、南高梅は皮が薄くて果肉が多く、梅干しでは最高級品として扱われていますし、ジュースや梅酒にしてもおいしく召し上がれます。また、古城梅は本市が発祥の地で、のどごしがすっきりしており、ジュースや梅酒には最適の品種です。

当協議会では毎年各都市で、地域の特産品である梅の加工講習会を随時開催していますので、お近くで講習会があった場合は是非ご参加いただければと存じます。

私たちの田辺市は、和歌山県の南部に位置し、古くから紀南地方の交通の要衝として栄えてきました。熊野三山への参詣道は『紀伊山地の霊場と参詣道』として世界遺産に登録され、熊野本宮大社や熊野古道の中心ルートである「中辺路」、ナショナル・トラスト運動のさきがけの地「天神崎」、田辺の三偉人といわれる武蔵坊弁慶、南方熊楠、植芝盛平やその関連施設など、歴史・文化・自然などたくさんの地域資源を有しています。

また、先人たちから引き継いだ、養分に乏しく礫質で崩れやすい斜面を利用して薪炭林を残しつつ梅林を配置し、高品質な梅を持続的に生産してきた方法が「みなべ・田辺の梅システム」として世界農業遺産に認定されています。

当地では梅もぎ体験をはじめ、みかん狩り、紀州備長炭炭焼き体験など、さまざまな体験ツアーをご用意いたしておりますので、みなさまのお越しを心よりお待ちいたしております。

紀州田辺うめ振興協議会
会長 真 砂  充 敏