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スタッフブログ

梅試験研究成果発表会!

今日田辺市内で,平成20年度の梅試験研究成果の発表会がありました。
毎年,この時期に1年間の研究成果を発表する機会として開催されてます。
今年は、近畿大学と和歌山県うめ研究所から報告があり、ウメの機能性成分に関する研究の中で、抗酸化能成分である梅のポリフェノールは野菜・果実の中でもトップクラスの活性であり、抗酸化作用が極めて強いことや、ラット試験では骨粗鬆症予防に効果があることが確認されたと報告がありました。
また、梅のもつ有機酸やポリフェノールなどの機能成分を高める梅酒や梅ジュースの漬け方の研究では、梅は熟度がやや進んだ果実を漬ける、大きい果実ほど梅酒に溶ける成分量が多い、種(核)からは色や香りの成分が溶け出すこと、梅を冷凍すると有機酸やポリフェノールの抽出量が高まるという結果です。
以前からジュースを作る時は、冷凍する方法を薦めてますが、成分の点からも証明されたことになります。
梅の抗酸化成分の研究はまだ始まったばかりです。
特に梅の機能性で注目されているのは、循環器疾患・成人病予防に対する効能です、今後の研究によりその疫学的根拠が明らかにされていくものと期待してます。