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スタッフブログ

「万博漬け」漬け作業終了しました!

【紀州梅の会】6月6日 万博漬け記念式典、その後

6月6日の梅の日にシグネチャーパビリオン「EARTH MART」前にて「万博漬け記念式典」が執り行われました。
本来、梅干しには黄色く熟した南高梅を使いますが、6月6日の梅の日には青い梅しかありません。
というわけで、本格的な梅漬け作業は6月23日~24日にかけて行い、梅の日の「万博漬け記念式典」では、関係者によるセレモニー的な漬け作業を実施しました。

 「万博漬け」は、紀州梅の会加盟団体であるJAわかやま紀南、紀州地域本部管内の紀州南高梅を用い、シグネチャーパビリオン「EARTH MART」内で実際に梅を漬けるもので、「EARTH MART」来場者に、25年後にその梅干し「万博漬け」を実食できる引き換えチケットを配布しています。この取り組みは、長期保存できる梅干しを通じて万博の思い出を未来に託す、いわば「食のタイムカプセル」です。

 梅を漬ける塩は、小山薫堂プロデューサーより出身地である天草市の塩を使ってはどうかと提案があり、天草の天然塩「あまくさンソルト」を使用することとなりました。天草の塩は、市内の5つの工房がそれぞれ手掛けた「あまくさンソルト」。どんな梅干しになるか今から楽しみです。

 冒頭、小山プロヂューサーは、
  梅干しは塩だけで長期間保存できる。
  日本人にとっては当たり前だが、海外の人から見ればフードテック。
  1970年の大阪万博の際、祖父母からお土産をもらったが何をもらったか覚えていない。何か未来に残せるようなものをもらっておけばよかった。
  食べ物を使って人々の記憶を未来へ紡いでいけないか、そう考えたとき、塩だけで長期保存できる梅干しだ!と思った。
  今回会期中に漬けた梅で作った梅干しを25年後に食べられるチケットを配布している。
  自分自身にとっては思い出のしおり、子孫に向けては自分の存在の証となる。
  いろいろな使い方があると思うが、2050年にこの梅干しを食べていただきたい。
  と挨拶しました。

 真砂会長は梅の日の由来や今年認定10周年を迎える世界農業遺産みなべ・田辺の梅システムを紹介、馬場市長は、あまくさンソルトの特徴を紹介し、紀州、天草それぞれの地域資源が融合し、どのような価値をもたらすのか楽しみだと語りました。

 若梅会濱田会長、あまくさンソルトの製造業者福田さんのあいさつのあと、きいちゃん、くまモンが登場、握手とつづき、いよいよ梅漬けです。小山プロヂューサー、馬場市長、真砂市長、くまモン、きいちゃんの順に、梅、塩、梅、塩、梅と交互に入れていき、最後は若梅会のメンバーが調整しながら南高梅30㌔を漬けました。

 

シグネチャーパビリオン
「EARTH MART」
梅ダル
紀州南高梅とあまくさンソルト

①記念式典前の静寂なひととき
②万博漬けのタル
③梅干し引換券、絵馬型カード、紀州南高梅、あまくさンソルト
「梅花五福を開く」
梅の花は冬の厳しい寒さの中で芽を出し、百花のさきがけとして美しい花を咲かせます。そして、花弁が五枚あることから五福を招く花といわれています。
字は熊野本宮大社の九鬼家隆宮司の揮毫によるものです。
紀州南高梅を漬ける塩は、ミネラル豊富な熊本県天草の天然塩「あまくさンソルト」です。小山薫堂プロデューサーが天草市の出身であることから急遽このコラボが実現しました。

小山薫堂プロデューサ
紀州梅の会会長 真砂田辺市長
馬場天草市長
きいちゃん、くまモン
梅漬けタル展示コーナー
この樽に梅が漬かっています。
引き換えチケット配布コーナー
絵馬コーナー
25年後に向けてどのようなメッセージを書き込んでいるのでしょうか?
EARTH FOOD展示コーナー
梅干しのパッケージデザイン
梅干し料理はサンティアゴ・フェルナンデスさんの「ハイジャングル」

「万博漬け」ではありませんが、梅干しは「EARTH FOOS 25」に選ばれており、パッケージデザインと料理も展示されています。
梅干し料理はサンティアゴ・フェルナンデスさんの「ハイジャングル」
日本の保存食品である梅干しと、ペルーでよく使われる保存技術であるアルコール発酵を用いたトウモロコシ酒「チチャ・デ・ホラ」を重ねたデザート。
とのことです。

6月23日夜本格的な梅漬け作業を行いました。
※写真提供「EARTH MART」様、他