紀州梅について
梅は古くから、寒さに耐え春を告げる花として、また、健康に良い食べ物として、日本人の心に深くかかわり、親しまれてきました。
和歌山県では、江戸時代に田辺市周辺で梅を栽培したことが本格的な梅栽培の始まりといわれています。その後、1960年頃から優良品種の「南高梅」「古城梅」が誕生し、食生活がさまざまに変化することにより、梅の需要が伸び、栽培面積が増加しました。今では田辺市と北隣のみなべ町だけで全国の50%以上を生産し、質・量とも日本一となっています。
また、梅の加工方法についても、梅干し・梅酒だけでなく、梅ジャム・梅エキス・梅シロップと、さまざまな用途に使われています。
紀州梅の代表的な品種
小梅
収穫時期:5月中旬から下旬
山梨県で栽培されていた小梅を品種改良した白王、果実が朱色に着色しやすい紅王(写真)、梅干し用の衣笠。白王の枝替わりで、梅酒、梅シロップにするときれいな赤い色になるパープルクィーンなどがあります。
推奨する用途
パープルクィーン:梅酒、梅シロップ
その他の小梅:梅干し
※カリカリ梅には未熟な青い梅を使用します。紀州産の小梅はやわらかい梅干し用として熟した頃に収穫されるので、カリカリ梅には向いていません。
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古城梅
収穫時期:5月中旬から下旬
木の勢いが強く、大梅の中では収穫時期が早いのが特徴。「青いダイヤ」とも呼ばれる梅で、実が崩れにくくエキスがよく出るため、梅酒、梅シロップに適した梅です。梅干しには向きません。
推奨する用途
梅酒、梅シロップ
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南高梅
収穫時期:6月初旬から7月上旬
木の勢いが強く、たくさん実がなります。紀州産の梅干しはほとんどがこの南高梅から製造されています。梅酒、梅シロップ、梅ジャムと、さまざまな用途に使われます。
推奨する用途
梅酒、梅シロップ、梅ジャムから梅干しまで、全般的に使用できます。
南高梅の用途別熟度の目安をご覧ください。
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日光に当たり赤くなった部分が1/3以上の南高梅
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※青梅の販売は6月20日前後までです。
※収穫時期は目安で、気候により前後します。